『El Tango de la Muerte』レビュー|メロドラマに死の香り、タンゴに愛を乗せて【評価・感想】

3 min
『El Tango de la Muerte』レビュー
スポンサーリンク

1923年、アルゼンチンの片隅で「スローなやつを頼む」と声がかかる。

そしてギターが奏でる「Palabras」は哀愁をおびたタンゴだった。

El Tango de la Muerte (死のタンゴ)』はタンゴがテーマの音ゲー×愛と友情のアドベンチャーゲームだ。

青年が苦難を乗り越え成長するストーリーに情熱的なタンゴの調べが絡み合い、プレイヤーの心に忘れられない体験を残す。

この記事では4つのポイントを上げながら、 『El Tango de la Muerte』 をレビューしていく。

ジャンル音楽アドベンチャー
発売元Hernán Smicht
開発元Hernán Smicht
YIRA::
プラットフォーム
(ストアリンク)
PC(Steam)
日本語対応
発売日2018年4月25日
価格
※2021年9月24日時点
498円(税込)
プレイ時間1.5時間
こんな人におすすめ
  • 渋い世界観が好きな人
  • 音楽にこだわりがある人

【時間がないあなたへ】
>>今すぐ総合評価を読む

ストーリー中盤まで一部ネタバレあり。

スポンサーリンク

ストーリー(あらすじ)

『El Tango de la Muerte』レビュー01
友人・フリオ(左)と主人公・ルチアーノ(右)

ルチアーノは恋人・マルティータの誕生日パーティでタンゴを踊るため、練習を開始した。

親友のフリオと冷やかしにきた街娼・マルハの協力のかいあって、ルチアーノはなんとか踊れるようになる。

パーティー当日。楽しくタンゴを踊るルチアーノとマルティータの間に邪魔が入り……。

スポンサーリンク

情熱的な愛と死の物語

『El Tango de la Muerte』レビュー02
スーツで決めるルチアーノ(右)とマルティータ

『El Tango de la Muerte』の魅力はルチアーノの愚直な生き様だ

ルチアーノが周囲の助けでダンスを踊れるようになるまでの流れは、彼がいかに愛されているか、周囲との強い信頼関係を感じさせる。

恋人・マルティータと踊っているときは幸せの絶頂だ。少々の横やりが入ってもお構いなし。情熱的に踊り続ける。

しかし、突如現れた一人の女によってルチアーノの人生は暗転する。

『El Tango de la Muerte』レビュー03
女の一言から運命の歯車が狂い出す

アルゼンチンを離れ、失意の底に沈んでも、ルチアーノの信念は変わらない。フリオへの熱い友情とマルティータへの愛が輝く時だ。

無垢な青年の面影はいつしか消え失せ、強い男として成長した姿を見せる。そこにプレイヤーは感動する。

音ゲーと無骨な物語との組み合わせは奇妙だが、メロディアスな楽曲の良さがストーリーを最高に盛り上げてくれるのが本作だ。

スポンサーリンク

光るマスを追うだけじゃない!仕掛けが凝らされた音ゲー

『El Tango de la Muerte』レビュー04
念願のマルティータとのダンス

『El Tango de la Muerte』はステージごとにどんどんギミックが追加されていく

最初は音楽に合わせて光るマスを移動するだけだが、

  • 周囲のマスを一気に消す「ボム」
『El Tango de la Muerte』レビュー05
周囲のマスを吹き飛ばす「ボム」
  • 離れたマスを一気に消す「ショット」
『El Tango de la Muerte』レビュー06
一列を一気に消す爽快な「ショット」

などタイミングを見極めて操作する必要がある。

終盤は各ギミックが組み合わさリ、複雑になるため難易度は上がるが、凝ったギミックはおもろかった

筆者が一番苦労したのが「リバース」で、方法キーと逆の動きをするため、なかなかクリアできずに頭を抱えた……。

『El Tango de la Muerte』レビュー07
方向キー操作が逆になり、難解な「リバース」

結局クリアできなかったため、難易度を下げてなんとかクリアした。

難易度をイージーにすれば、ミスをしても最後まで踊れるため、音ゲーが苦手でもクリアに支障はなく、ストーリーを楽しめるのも親切設計だった。

スポンサーリンク

音ゲーなのに格闘?リズムに乗って相手をぶちのめせ!

『El Tango de la Muerte』レビュー08
強烈なパンチを食らわせる

『El Tango de la Muerte』で一番驚いたのが、音楽に合わせての殴り合い

いつもどおりダンスをするように光るマスを移動していくと、パンチのマークが表示される。

  • 緑:プレイヤーがパンチする
  • 赤:敵からパンチされる

となっており、タイミングを見て緑のときにマスを踏んで相手にパンチをお見舞いしなければならない。

『El Tango de la Muerte』レビュー09
タイミングの見極めが重要な「パンチ」

格闘パートに移行するわけではなく、ダンスの仕組みをそのまま格闘に流用する作りも変わっていておもしろかった

スポンサーリンク

必聴! 名曲タンゴのオンパレード

『El Tango de la Muerte』レビュー10
全13曲収録

『El Tango de la Muerte』で流れる音楽はシビれるような名曲ぞろいだ。


特に気に入ったのが、

  • こんなにエレクトロなタンゴがあるんだ!と驚いた「Quemado」
  • 意図的にリズムをモタらせて雰囲気を作っている「Ciudad Evita」
  • ガッツリ入るボーカルがかっこいい「Asuntos internos」

3曲上げたが、全13曲どの曲もかっこよく、サントラが欲しくなる。

えむ

えむ

ゲーム本体よりサントラの方が高いけど、これは納得!

スポンサーリンク

総合評価

『El Tango de la Muerte』レビュー11
”人生”のタンゴ
https://emuventure.com/wp-content/uploads/2020/08/emu-fukidashi.png

総評:傑作

『El Tango de la Muerte』 はタンゴの名曲と無骨なストーリーが魅力の音ゲーアドベンチャーだ。

プレイヤーは主人公・ルチアーノが純朴な青年から信念と友情、愛に命をかける大人へと成長する姿に魅了される

音ゲーパートには常に新しいギミックが追加されて飽きさせず、難しければ難易度を下げることもできる親切設計だ。

一番素晴らしいのは音楽。収録された13曲は魅力的な曲ばかり。

『El Tango de la Muerte』は万人におすすめだが、特に音楽好きには絶対おすすめしたい。

グッドポイント
  • 無骨でかっこいいストーリー
  • 変化に飛んだ音ゲーギミック
  • 完璧な音楽
ウィークポイント
  • 特になし
えむ

えむ

Twitterでは、このブログの更新情報やアドベンチャーゲームの最新情報などを発信しています。フォローして頂けるとうれしいです。
▶えむのTwitterをフォローする

『El Tango de la Muerte』を購入する(ダウンロードのみ)

このページで使用している『El Tango de la Muerte』のゲームキャプチャ画像は Hernán Smicht の著作物です。転載、配布等は禁止いたします。

関連記事