『友だちから恋びとへ(ともこい)』は2人の女性との甘い関係を描いた恋愛アドベンチャーゲームだ。
ゲーム会社に勤める主人公がシナリオライターと声優、2人のヒロインと出会い、友達から恋人へと関係を変化させていく。
純愛っぷりは微笑ましく、プレイしていて幸せを感じてしまうイチャラブストーリーだ。ヒロインの2人は異なる個性があり、どちらも魅力的でひとりを選ぶのが難しい。
本記事では『友だちから恋びとへ』のあらすじやヒロインを紹介した後、ゲーム内容をレビューしていく。
ジャンル | 恋愛アドベンチャー |
発売元 | iMel (公式サイト) |
開発元 | あざらしそふと |
プラットフォーム (ストアリンク) | Nintendo Switch PC(DMM / Amazon) |
発売日 | Switch:2022年8月25日 PC:2022年1月28日 |
プレイ時間 | 9時間 (全ルートクリアまで) |
- 社会人モノギャルゲーが好きな人
- 純愛が好きな人
本記事はiMelから商品を提供いただき、作成しています。
『友だちから恋びとへ』あらすじ
ゲーム制作で働いている主人公はゲームのネタになるからと先輩に押し切られ、婚活パーティーに参加することになった。
クセの強い参加者たちを前に困惑していると、WEBライターの雪川みぞれとその友人で声優の天草ひさぎに出会う。
2次会をするほど楽しい時間を過ごした3人は、その後も友だち付き合いをするようになる。
それぞれを知っていくうちに主人公の気持ちは友情から恋愛感情へと次第に変化していく。
『友だちから恋びとへ』ヒロイン
雪川 みぞれ
ローカルな情報サイト『GJ八央川』の記者(WEBライター)。
副業でシナリオライターをしており、主人公のゲーム会社の代表作『のざかの』のファン。
天草 ひさぎ
駆け出しの声優。
声優だけで食べていくのは難しく、ゲームショップなどでアルバイトをしている。
『友だちから恋びとへ』のレビュー
超あま~い純愛シナリオにニヤニヤが止まらない!
『友だちから恋びとへ』の特徴は糖度高めのイチャラブストーリーだ。
主人公がヒロイン2人と出会うのは婚活パーティーだが、実はみぞれとは以前に出会っている。
みぞれがデパートで迷子を助けようとして、子どもの扱いに困っていたところに主人公が声をかけ、一緒に迷子の母親を見つけ出したのだ。
みぞれはそのときの印象が残っており、話を聞かされていたひさぎも主人公に良い印象を抱いている。そのため、最初から主人公への好感度は高めだ。
さらにひさぎの明るいキャラクターによって、主人公やみぞれの心の壁が取り払われ、知り合いから友だちまでの間に感じる微妙な距離感もほぼなく、ほぼ全編に渡って2人のヒロインと仲良しの状態が続く。
ゼロから距離を縮めていくのが好きなプレイヤーは物足りなさを感じるかもしれないが、なにも突然恋人になるわけではない。
友人として交流をするうちに恋心が芽生えていくストーリーであり、関係が深まっていく様子はきちんと描写される。
とはいえ、友達から恋人になる過程も傍から見たらイチャイチャしてるようにしか見えないシーンが多く、全編に渡って甘いストーリーが展開されている。
最初から甘々なシナリオが読みたいんじゃー!という人におすすめ!
ギャップの破壊力が強い!みぞれシナリオ
デパートでの出来事をひさぎに伝える時点で、みぞれは主人公のことを”王子様”と呼んでおり、最初から好感度100%じゃないか!というスタート。
なのにお互いに関係はなかなか進展せず。
そこで活躍するのがひさぎだ。モジモジして距離感が縮まらない2人のため、半ば強引とも言える行動に出て仲を深める手伝いをしてくれる。
晴れて恋人になってからというもの、みぞれが本来持っていた甘えたがりな性質が爆発。
今まで冷静であろう、大人として振る舞おうと抑えていた描写があった分、“甘えるみぞれ”の破壊力は凄まじい。
恥ずかしがりながらだったり、主人公が気づいていないところを狙ったり、理性でおさえようとしながらも、つい漏れ出てしまう甘えがとにかくかわいい。
キャラクター紹介の時点でギャップのあるヒロインだろうと分かっていても、みぞれの”甘えパワー”は想像以上だった。
ギャップのあるキャラが好きな人はイチコロだよ!
みぞれ役・歩サラの落ち着いた声色が大人っぽさを感じさせ、キャラクターとボイスもバッチリハマっていた。
歩サラさんは女装男子から大人女子までマジでどんなキャラでもできるな
小悪魔的な妹キャラ、ひさぎシナリオ
当初は主人公とみぞれをくっつけようと奮闘していたひさぎだったが、徐々に主人公のことが気になっていく……というのがひさぎルートのシナリオだ。
ひさぎは初対面のときから軽口を叩いてくるキャラクターで、主人公とのやり取りもふざけたものが多い。主人公をからかい、手玉に取る様子は小悪魔的だ。
その一方でなかなか役に恵まれないなど苦労も尽きず、明るく振る舞っている裏では必死にもがいている。
主人公はひさぎの表面的な明るさだけでなく、努力家の部分や周囲へのやさしさも感じて好意を持つようになっていく。
告白シーンが最高に胸キュンだから、みんな見て!
お互いの好意に気づいて付き合い始めてから、ひさぎはド直球でイチャイチャしてくる。これがまた甘く、砂糖を1袋使い切ってしまったんじゃないかと思うほど甘い。
プレイしていて恥ずかしくなるほど甘えられ、付き合ってからも不意にイタズラされてドキッとさせられる展開もある。振り回されることもあるが、それもひさぎの愛らしい部分だ。
第一印象ではぶりっこキャラだと思っていたが、シナリオを読み進めるにつれて主人公と同様に筆者もひさぎに魅了された。
付き合ってからも”お兄さん”呼びなのはちょっと他人感があったな……
ひさぎ役の白月かなめは、幅の広いひさぎのキャラクターを巧みに演じている。やさしさがにじみ出るソフトな口調からイタズラ心満載の口調まで、コロコロと変化するひさぎが形作られていた。
業界ネタはあくまでフレイバー
主人公はゲーム制作会社勤務、みぞれはゲームのシナリオライター、ひさぎは声優という設定から、作中にはゲーム・アニメ業界絡みのネタが多い。
ひさぎの声優の仕事がバラしになったり、みぞれがシナリオ執筆に苦悩したり、どちらかというと内容はライトなものだ。
濃い業界ネタを求めているプレイヤーはやや拍子抜けかもしれないが、あくまでスパイス程度の位置付けで、誰でも楽しめる作りとなっている。
ヒロイン2人の個別ルートにも業界絡みの少しシリアスな展開があるが、これも比較的軽めの内容であり、重くはならない。あくまで主軸は甘い、イチャラブストーリーだ。
SD絵と衣装もかわいい
『友だちから恋びとへ』は通常のCGイラストだけではなく、SD絵もかわいい。
みぞれのちょっと抜けているところやひさぎの純真さがコミカルに描かれ、キャラクターの性格を反映している。
衣装も複数用意されており、みぞれは大人っぽいけどフリル多め、ひさぎは甘めなどヒロインの趣味が反映されている。
特に良いのが部屋着だ。
私服姿はデートでも見られる。しかし、部屋着が見られるのはリラックス空間でかつ、気を許した人だけ。
シナリオだけでなく、衣装の面でもヒロインとの関係の変化を現しており、さまざまな要素を駆使して恋人っぽさを感じさせる魅力的な演出だ。
みぞれのジャージ姿……最高やん……!
ガールズトークパートで2人の気持ちを覗き見
『友だちから恋びとへ』の特徴と言えるのがヒロイン2人だけの会話が展開される「ガールズトーク」シーンだ。
ヒロインたちはルームシェアをしており、その日にあった出来事などをお互いに話している。その様子は主人公とのイベントの後に「ガールズトーク」として挿入され、プレイヤーに明かされる。
主人公とのエピソードを楽しそうに話したり、気持ちの変化に戸惑う友達の背中を押したり、お互いが大切な親友だからこそ、率直な気持ちを伝えあっている。
ガールズトークを通して描かれるヒロインたちの姿は素直でかわいらしく、筆者はより2人が好きになった。
裏で悪口とか言われてなくてよかった……。本当に良い子たちだ!
パラレルとはいえ、2人と付き合うギャルゲーの罪悪感をやわらげてくれる、いい演出ね。
プレイ時間は9時間
『友だちから恋びとへ』のエンディングは2つ。
作中に現れる選択肢でどちらのヒロインを選ぶかで分岐する(選択肢は1つだけ)。
筆者の総プレイ時間は9時間だった(全ボイスを聞いての時間)。
攻略順はどちらでも良い。好みに合わせて選ぶと良いだろう。
私はひさぎ→みぞれの順でクリアしたよー
システム・オプション設定は快適
コンフィグはiMelおなじみの設定。プレイも快適だ。
セーブ・ロード | あり スロット数:120 |
クイック セーブ・ロード | あり |
オートモード | あり |
スキップ | あり |
BGM・音声 ボリューム | あり |
バックログ | あり |
初期設定だと少し文字が読みにくいからウィンドウ濃度を上げたほうがいいよー
『友だちから恋びとへ』の総合評価
『友だちから恋びとへ』はヒロイン2人との甘い関係を描いた恋愛アドベンチャーゲームだ。
主人公とヒロインたちが友達として一緒に過ごすうちに徐々に関係が変化していく様子が描かれる。
大人っぽいみぞれと妹キャラのひさぎはどちらもかわいらしく魅力的なヒロインだ。
恋人になってからもひさぎが主人公を「お兄さん」と呼び続けるのは少し気になったが、彼女たちとの甘い日々は微笑ましく、読み進めていくだけで癒される。
純愛モノが好きでおだやかなストーリー展開を求めるプレイヤーにおすすめのタイトルだ。
- 超甘い純愛シナリオ
- 魅力的なヒロイン
- 衣装がかわいい
- 主人公の呼び名が変わらない
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