『Midnight Scenes』シリーズレビュー|不気味な後味を残すホラーアドベンチャー【評価・感想】

4 min
『Midnight Scenes』シリーズレビュー
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海外ドラマ『トワイライト・ゾーン』をご存じだろうか?

驚異に遭遇した人間を描いたSFアンソロジーシリーズで、アメリカ本国のみならず、日本でも放送された人気タイトルだ。

などともっともらしいことを書いているが、シリーズ放送されたのは1959~64年(日本では1960~1967年)。私は生まれておらず、見たことがない。

しかし、タイトルは幾度となく聞いたし、不思議なテーマと寓話的なストーリーラインには興味をそそられた。

ゲーム『Midnight Scenes』シリーズは『トワイライト・ゾーン』『アウター・リミッツ』からインスパイアされたアドベンチャーゲームだ。

プレイヤーは突如として不気味な世界に放り出され、自らの行動によって謎を解明していく。

プレイ時間は短いが、不可思議で怖いエンディング後には味わい深い余韻が残った。

この記事では、4つのポイントを上げながら、『Midnight Scenes』シリーズをレビューしていく。

ジャンルミステリーアドベンチャー
発売・開発元Octavi Navarro
プラットフォーム
(ストアリンク)
PC(Steam)
発売日『The Highway』2020年7月15日
『The Goodbye Note』2020年9月8日
価格
※2021年7月28日時点
『The Highway』310円(税込)
『The Goodbye Note』410円(税込)
プレイ時間『The Highway』15分
『The Goodbye Note』30分
こんな人におすすめ
  • ストーリーの余韻を楽しみたい人
  • ホラーやSFが好きな人
  • 短時間でクリアしたい人

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『Midnight Scenes: The Highway』ストーリー(あらすじ)

夜道に車を走らせていたクレアは、タイヤがパンクしたせいで予定時間に遅れていた。

先を急いでいるのに倒れた電柱が道を塞いでいる。

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『Midnight Scenes: The Highway』

仕方なく車を止めたクレアは電柱の先にある公衆電話で連絡を取ろうとするが、電線がはばんで近づけない。

なにか役立つものはないかと探し回っていると近くに故障した車を見つけたが……。

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『Midnight Scenes: The Highway』
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『Midnight Scenes Episode 2:The Goodbye Note』ストーリー(あらすじ)

科学者のリチャードは空港で妻と別れ、研究所に戻ろうとしていた。

妻からわざわざチャーター機で戻るなんて大事ではないのかと訝しまれるが、リチャードは言葉を濁し離陸する。

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『Midnight Scenes Episode 2:The Goodbye Note』

飛行中に雷鳴が轟き、一瞬暗転した直後、機内にいた乗客は忽然と姿を消していた。

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『Midnight Scenes Episode 2:The Goodbye Note』
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クリア後に余韻の残るシナリオ

『Midnight Scenes』シリーズの魅力はなんと言ってもクリア後に残る不気味な後味だ。

『Midnight Scenes』シリーズレビュー05
不気味なポスターが貼られている……『Midnight Scenes: The Highway』

特に第1話「The Highway」で目撃した出来事は全くわけがわからない。主人公・クレアは恐ろしい体験をするが、それが現実の体験だったのか、事件の意味するところもよく分からない。

でもそれは分からなくてよいものだ。

えむ

えむ

この場所では過去にアレコレあって……なんて説明口調で語りだされたほうが興ざめじゃない?

第二話「The Goodbye Note」でリチャードを振り回した謎の物体《エリシアン》については、ザックリとした説明があり、オチもついている。

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リチャードの運命を狂わせる「エリシアン」……『Midnight Scenes Episode 2:The Goodbye Note』

ただ、出来事を細部まで説明せず、あえてプレイヤーに想像させる余白を残すことで、不気味さや不安感をあおってくるストーリーだ。

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シンプルなポイント&クリック

『Midnight Scenes』はポイント&クリックシステムを採用している。

気になったものをクリックしていくだけで、進むことがほとんどだが、「The Goodbye Note」には記号を使った暗号を解くシーンがある。

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暗号ノート……『Midnight Scenes Episode 2:The Goodbye Note』
えむ

えむ

暗号はメモに書いてあるものを総当りで進めるよ!

詰まるような難しいところもないため、クリアは容易だろう。

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TVシリーズのような演出

ゲームをスタートすると不穏なテーマ曲とともにタイトルロゴが夜空に映し出されるところからワクワクする。

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オープニング画面

場面展開もTVドラマのように切り替わり、見る・プレイするの境目がシームレスに繋がっていて、すぐ世界に入っていけた

入らないラジオを切った直後にテーマ曲が流れる間の取り方や、恐怖を増大させる《ねっとりとしたカメラワーク》など演出も素晴らしく、本作のクオリティに大きく貢献している。

えむ

えむ

ローカライズも違和感ないよー!

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プレイ時間はかなり短い

Steamのページ上でショートゲームと書かれているとおり、プレイ時間はかなり短い

私のプレイ時間は、

  • 『Midnight Scenes: The Highway』:14分
  • 『Midnight Scenes Episode 2:The Goodbye Note』:28分

スキマ時間にプレイするのがちょうどよいぐらいのボリュームだ。

すぐに終わってしまった印象を受けたが、それも世界観に引き込まれてしまったがゆえだ。

ただもう少し長く『Midnight Scenes』の世界に浸っていたかったが、筆者がリブートされた『トワイライト・ゾーン』(2019)の第一話(54分)を見たときは冗長に感じたため、ボリュームのバランスは難しそうだ。

総合評価

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総評:非常に良い

『Midnight Scenes』シリーズは謎が残るストーリーの余韻を楽しむアドベンチャーだ。

『トワイライト・ゾーン』『アウター・リミッツ』からインスパイアされた不気味で不可解なストーリーはあえて語らないことで、エンディング後に怖い余韻を残す。

TVシリーズのような場面展開や音の使い方、カメラワークは怪奇な雰囲気を存分に醸し出していた。

『Midnight Scenes』シリーズはエンディング後も謎が残るホラーやSF好きにすすめたいタイトルだ。

グッドポイント
  • 余韻の残るストーリー
  • シンプルな操作性
  • 雰囲気を作り出す演出
ウィークポイント
  • もう少しほしいボリューム
えむ

えむ

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このページで使用している『Midnight Scenes: The Highway』『Midnight Scenes Episode 2』のゲームキャプチャ画像はOctavi Navarro の著作物です。転載、配布等は禁止いたします。

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