『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』はスター・ウォーズシリーズの映画9作品、スカイウォーカー・サーガをまとめてプレイできるアクションアドベンチャーゲームだ。
ステージは映画のストーリーに沿って精巧に作られ、惑星を探索したり、宇宙船でスペースバトルに参加したりとスター・ウォーズの世界観を存分に味わえる。
ルーク・スカイウォーカー、ヨーダ、C-3POなどライトサイドからダース・ベイダー、カイロ・レンなどのダークサイドまで300を超えるキャラクターが収録され、ファンならまず楽しめるはずだ。
これからスター・ウォーズシリーズを一気に履修するぞー!という人にとっても、新旧・続三部作のシリーズを楽しみながらダイジェストで把握できる。
この記事では3つのポイントを上げながら、『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』をレビューしていく。
ジャンル | アクションアドベンチャー |
発売元 | セガ(公式サイト) Warner Bros. Games Warner Bros. Interactive Entertainment |
開発元 | TT Games |
プラットフォーム (ストアリンク) | Nintendo Switch PlayStation 4 & 5 Xbox Series X|S & One PC(Steam) |
発売日 | Switch:2022年4月5日 PS:2022年4月5日 Xbox:2022年4月5日 Steam:2022年4月6日 |
プレイ時間 | 25時間 |
- レゴのアクションゲームが好きな人
- スター・ウォーズが好き・興味のある人
- やり込み要素のあるゲームが好きな人
本記事はセガから商品を提供いただき、作成しています。
ライトセイバーでシスと戦え!かんたん操作のアクション
『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』の特徴は、かんたん操作で楽しめるアクションだ。
ステージでは周辺を探索しながら進み、パズルを解いたり、レゴを組み立ててお役立ちアイテムを作り出したり、敵を倒したりしながら、クリアを目指す。
バラバラになったレゴを組み立てるアクションはレゴシリーズの特徴であるが、本作ではその頻度が少ない。
カチャカチャと小気味よい音を立てながらハイスピードでレゴが組み上がる様子は見ていて楽しい演出だ。レゴファンとしては、もっと組み立てたかった。
いかにもスター・ウォーズらしいギミックも含まれている。フォースを使ってアイテムを持ち上げたり、R2-D2を使って扉のロックを解除したり。
戦闘だけを取ってみれば、他のレゴシリーズと比べて工夫されている。
1ボタンだけを連打するのではなく、弱攻撃/強攻撃/ジャンプ攻撃と3つのボタンを駆使するプレイに変化している。
弱攻撃でゴリ押ししようとしても、同じ攻撃ばかりでは敵にブロックされてしまうこともあり、バランスの良い攻撃が求められるようになった。
近接戦闘だけでなく、銃撃にも変化があった。
他のレゴシリーズでは銃撃がアバウトで敵のいる方向を向いて撃てば当たる、キャラクターによってはボタン長押しで照準が出て、撃つところを調整できるようになっていた。
しかし、本作ではLトリガーで照準を出し、Rトリガーで撃つ、TPS定番のシステムが採用された。
敵キャラクターにロックオンするとスウェイ(避け)が使えるため、ダースベイダーをはじめとするボス戦では、相手の攻撃をすんでのところで避けながら戦える。
ボスの攻撃が発動する際は赤で攻撃範囲が表示され、避けるのも容易だ。
戦闘システムにバリエーションが増えた点はグッドポイントだ。
とはいっても、難易度が急激に上がったわけではないよー
キャラクターは、ライトセイバーなどの近接攻撃が得意な者と、ブラスターを使う遠距離攻撃が得意な者とに分かれる。
遠くの敵にはライトセイバーを振っても届かないため、近接メインのキャラクターは不利に見えるが、ライトセイバーをブーメランのように投げて飛び道具として使ったり、銃弾を弾き返す、フォースで敵やオブジェクトを持ち上げて投げつけるなど、近接、遠距離どちらのキャラクターにも差がつかないように工夫されていた。
本作の醍醐味はなんと言ってもジェダイとなってライトセイバーでシスと戦えることだ。
ルーク・スカイウォーカーvsダース・ベイダー(エピソード5 帝国の逆襲)など1対1で死力を尽くした戦いがプレイできる。
難しい操作は必要なく、誰でもプレイできるため、ゲームをあまりプレイしない映画ファンでも、手軽にレゴ スター・ウォーズの世界に入り込める。
レゴシリーズらしく笑える仕上がりになった超大作
『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』には、スター・ウォーズシリーズの映画9作品がエピソード別に収録されている。
プレイヤーはエピソード4・1・7のどれからスタートするか、任意で選ぶことができ、それぞれ1作目をプレイすると次のエピソードがアンロックされる仕組みだ。
- エピソード4 新たなる希望 (最初からプレイ可能)
- エピソード5 帝国の逆襲
- エピソード6 ジェダイの帰還
- エピソード1 ファントム・メナス (最初からプレイ可能)
- エピソード2 クローンの攻撃
- エピソード3 シスの復讐
- エピソード7 フォースの覚醒 (最初からプレイ可能)
- エピソード8 最後のジェダイ
- エピソード9 スカイウォーカーの夜明け
ストーリーを最初から追いたいのであればエピソード1から、映画公開順にプレイしたいならエピソード4からなど、各自が思い入れのある順で進めていくと良い。
当然ながらストーリーは映画の流れに沿って展開されるため、ネタバレNGの人は、映画を見た後でプレイすることをおすすめする。
スター・ウォーズシリーズに興味があり、ストーリーをダイジェストで知りたいという人には向いている。
映画9作品を一気に追える本作で遊びながらストーリーを楽しみ、さらに興味が湧いたエピソードについては、映画を見るのがおすすめだ。
各エピソードはクリア制のステージの合間にオープンワールドを散策できるようになっている。
新しいステージを開始するために別の惑星に移動する必要がある場面もあり、プレイヤーは移動を通して世界観になじんでいく。
すべてをレゴで作られたスター・ウォーズ想像以上に精巧に作られており、過去に見た映画のシーンを思い出してうれしくなった。
再現度の高さだけでなく、状況に沿ったムービーが作られていたことも見逃せない。
砂漠のシーンではR2-D2についた砂の描写が見事で細かいところまで作り込まれていた。
デフォルメされたレゴでありながら、リアリティーのある表現を組み込み、映像としての完成度も上げている。
収録されたプレイアブルキャラクターは300を超え、マニアックなキャラクターまで網羅されているため、ステージをクリアしたあとにお気に入りのキャラクターで再プレイするのも楽しい。
基本、映画未見の人でも支障はないんだけど、パドメとアミダラのくだりは、レゴだけにちょっとわかりづらくなかった?
ダース・ベイダーとしてミレニアム・ファルコンに乗ってファースト・オーダーと戦う!なんてことも……
レゴシリーズらしいコミカルな演出は本作でも健在。ステージ中はもちろん、ボス戦の途中でも笑いを入れてくるため、シリアスな展開のみを期待するプレイヤーをがっかりさせてしまうかも……。
とはいえ、スター・ウォーズの映画でもC-3POがコミックリリーフを担っており、笑いが入ること自体に違和感はない。どこでどのような笑いを入れてくるのか楽しみでもあった。
映画ではショッキングだったあのシーンも、レゴだとグロさがなく、コミカルに描かれている点、私はわりと好きだわ。
映画で見たあの惑星をじっくり探索!やりこみ要素がてんこ盛り
『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』では進捗によって惑星がアンロックされ、それぞれを探索できるようになる。
キャラクターたちが映画内で立ち寄っていた惑星をじっくり見て回れるのは楽しい。
宇宙空間にもさまざまなミッションが配置されており、彗星を破壊してカイバー・ブロック(収集アイテム)やスタッド(コイン)を取得したり、宇宙船レースや敵対する勢力とスペースバトルに挑んだり他キャラクターから仕事を請け負ったりと種類も豊富だ。
ジェダイ公文書館から盗まれたものを探し出してほしいと頼まれるなどお茶目なサイドミッションはレゴのコミカルさにマッチしていて、世界観を壊さず、おつかいミッションに意味を持たせている。
サイドミッションも単調では飽きてしまうが、豊富なレパートリーでプレイヤーを飽きさせず、ストーリーを追っている途中で良い気分転換になった。
本作はスキルツリーを導入しており、惑星の各マップに散らばったカイバー・ブロックやステージなどで取得できるスタッドを集めて、任意の項目をアンロックできる。
スキルツリーは全キャラクター共通とジェダイや賞金稼ぎといった各特性専用のスキルツリーに分かれており、体力や攻撃力といった定番のものから、お役立ち系のスキルまで用意されている。
遠くのスタッドを集められる能力や収集アイテムの位置が表示される能力が便利でおすすめだ。
収集要素も多く、マップ上に配置されたカイバー・ブロックを集める以外にもステージ上で取得できるパーツを集めて、宇宙船をアンロックする、ステージクリア時に隠されたミッションをクリアするとカイバー・ブロックを取得できるなどさまざまだ。
初期状態ではカイバー・ブロックの位置は隠されており、住人との会話で取得できる”噂”によって場所を特定することもできる。会話するのが面倒であれば、スタッドを支払って噂を購入することも可能だ。
他のレゴシリーズ同様に数多くのやりこみ要素が用意されている。
もちろん、必ずやらなければいけないものでもなく、ステージクリアを目指してシンプルに突き進んでも問題はない。プレイスタイルによってはサイドミッションをほとんどプレイしない人もいるだろう。
筆者は収集は控えめにしてクリアを第一にプレイした。
途中で収集要素の誘惑に負け、コルサントだけは取得率100%を達成した。それ以外のマップはちょこちょことサイドミッションをプレイする程度でクリアまで25時間。なかなかのボリュームだった。
総合評価
『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』は映画9作品をなぞるようにプレイできるアクションアドベンチャーだ。
複数ボタンの使い分けによる近接攻撃やTPS定番の照準・射撃システムなど、過去のレゴシリーズよりも幅が広がった戦闘、フォースを使ったギミックによって映画のなかに入り込んだ感覚が味わえる。
レゴで精巧に作られたスター・ウォーズの世界観は見事で、砂漠の砂のようなディテールにもこだわりを感じさせた。
ストーリーをそのまま進めるもよし、箸休め的に映画に登場した惑星を探索してみたり、サイドミッションをクリアしたりとやりこみ要素は数多く用意されている。
スター・ウォーズのファンはもちろん、これからスター・ウォーズの9作品をまとめておさらいしたい人にもおすすめしたいタイトルだ。
- 改良された戦闘システム
- レゴで精巧に作られたスター・ウォーズの世界観
- やりこみ要素の多さ
- レゴを組み立てる場面が少ない
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