『DARQ』は不気味なビジュアルが特徴のパズルアドベンチャーゲームだ。
ロイド少年は悪夢から抜け出すため、奇怪なクリーチャーを避けながら、アイテムを集め、パズルを解いて進んでいく。
ストーリーは一切説明されず、ビジュアルだけで楽しむタイプの作品だ。
この記事では5つのポイントを上げながら、 『DARQ』 をレビューしていく。
ジャンル | パズルアドベンチャー |
発売元 | Unfold Games Feardemic |
開発元 | Unfold Games |
プラットフォーム (ストアリンク) | Nintendo Switch Xbox One PC(Steam / Epic Games) |
日本語対応 | Switch:◯ PC(Steam):◯ |
発売日 | Switch:2021年3月25日 Xbox:2020年12月4日 Steam:2019年8月15日 |
プレイ時間 | 3.5時間 |
- 不気味な世界、奇妙な味のホラーを好む人
- パズルゲームが好きな人(難しすぎないパズルが好きな人)
パズルの難易度が難しすぎなくてちょうどいい
『DARQ』ではさまざまなパズルを解いてステージクリアを目指す。
操作方法はシンプルで基本的には3要素のどれかを行い、先に進んでいく。
- 地面を回転させる
- アイテムの探索・使用
- パズルを解く
地面の回転は本作の特徴のひとつだ。
ステージ突き当りでボタンを押すと壁方向に90度回転し、壁が床になる。
床がくるくる回転するのがルービックキューブみたいね。
回転のギミックを使用して、通常は穴があって進めない場所でも、2回転し、天井を歩いて先に進むことができる。
アイテムは見つけやすいように配慮されており、ロイドが近づくと手のマークが表示される。
アイテムの使用箇所ではリュックのマークが表示されるが、どのアイテムを使用するのかプレイヤー側で考えなければならない。(まだ入手していないアイテムが必要なケースもあり)
パズルはブロックを動かす単純なものから、マークを順番に動かすものや迷路を解くなど定番のものが多い。
頭を抱えるような難解なものはない。パズルが苦手な筆者でも何度か試行錯誤すればクリアできるレベルでほどよい難易度だった。
美しいビジュアルと不気味な雰囲気を楽しむ
『DARQ』の最大の魅力は不気味なビジュアルだ。
ロイドが彷徨うのはヨーロッパ風のレトロな建築物で、奇妙なクリーチャーが蠢いている。
クリーチャーに遭遇するとパズルゲームからホラーゲームに早変わり。気づかれると猛スピードで襲われる恐怖を味わう。
筆者が気に入ったのはラッパ頭のクリーチャーだ。椅子を引く音が管楽器の「ぷおーん」という音に変えられている。
音楽は、環境音がメインだ。
静寂の中で聞こえる足音やカチカチと鳴る機械音が心細さを感じさせる。
突然のクリーチャーの登場で脅かす演出(ジャンプスケア)は数度ある程度。ジャンプスケアに頼らず恐怖を演出しているところが良かった。
考察【結末(最後のシーン)のネタバレ注意】
『DARQ』の作中には状況の説明がない。
なぜロイドは悪夢の世界にいるのか。クリーチャーはなんなのか。エンディングの意味は。
すべてプレイヤーの想像に委ねられている。
深く意味を考えず、雰囲気だけ楽しむのも全然あり!
骸骨みたいに痩せた少年が囚人服みたいな柄のTシャツを着せられているのがすごくいいわね。
2種類のDLC
『DARQ』には2種類のDLCが用意されている。
- The Tower (タワー)
- The Crypt (地下墓所)
どちらも本編より少し難易度が上がったパズルとグロテスクな表現が含まれている。
ストーリーの流れがあるため、プレイ順は本編→DLC(タワー)→DLC(地下墓所)がおすすめ。
タワーには怪物の体内のような場所もあり、不気味かつユニークな舞台装置を楽しめる。
地下墓所は巨大な遺跡のようで、探索しながらステージをまじまじと眺めてしまった。
大人の事情で詳しく書けないけど、ここのギミックも気持ち悪くていいね!
プレイ時間はDLC込みで3.5時間
『DARQ』のプレイ時間は本編2.5時間、DLC2つで1時間の計3.5時間だった。
筆者は何か所かアイテム探索で時間がかかった。パズルが得意なプレイヤーであればさらに短い時間でクリアできるだろう。
隠しアイテムの収集要素もあり、全部集めようと思えば自ずとプレイ時間は増えるはずだ。
作り込まれた世界観が気に入ったので、もっと多くのステージをプレイしたかったなー
総合評価
総評:非常に良い
4/5
『DARQ』 は不気味な世界観が魅力のパズルアドベンチャーだ。
美しいヨーロッパ風の建築には陰鬱な影がさし、奇妙なクリーチャー、無駄を削ぎ落とした効果音などの優れた演出によって、悪夢の世界観を存分に味わえる。
パズルは定番のものが多く、パズルが苦手なプレイヤーでも試行錯誤すればクリアできる。
DLCはストーリーを補完する作りで、よりエキセントリックな演出が光った。
唯一物足りなかったのはボリュームで、作り込まれた世界観の満喫する時間がもう少し欲しかった。
本作は不気味な世界観が好きなプレイヤーにおすすめしたいタイトルだ。
- 精巧で暗鬱な雰囲気
- ほどよい難易度のパズル
- ボリューム不足
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このページで使用している『DARQ』のゲームキャプチャ画像は Unfold Games / Feardemic の著作物です。転載、配布等は禁止いたします。